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みなさん、こんにちは♪
すっかりご無沙汰しています。今月からブログ再開いたしましたので 今後共、職員一同よろしくお願いいたします♪ さて、「オーガニック商品は安心」「トクホ(特定保健用食品)のコーラ なら体に良さそう」 こんな事を思いながら買い物をした事はみなさん ありませんか? 実は、こうした食の健康情報は科学的根拠がとても薄く、それどころか かえって健康効果をうたう食品や食事療法の中には有害なものが多数 あるのだとか… ■ 「健康は体にいい」という思い込み 今や情報はテレビや雑誌、インターネットで常に発信され、拡散に。 その中でも幅広く浸透しているのは「自然や天然ものは体に良い」と いう考え方。「白砂糖は体に悪い」とハチミツや精製されていない砂糖 を甘未づけに使う人は多いと思いますが、今年4月にはハチミツを与え られた乳児がポツリヌス菌中毒で死亡しています。ハチミツや黒糖は ミネラルが多く含まれる一方で不純物が多く、時にはポツリヌス菌が 混ざる事もあるそうです。ある研究によると、精製された白砂糖の方が 不純物は少ないので安全という結果も出ています。 科学的に考えると、合成保存料は食中毒を防ぐ効果もあり、米やヒジキ 等の食品発がん性物質は含まれています。農薬にしても、病気を招く 微生物やカビを防ぐ効果があるそうです。 ■ インターネットで拡散されるニセ情報 戦前は食べる事に必死でそれどころではなく、1960~70年代は農薬 や工場の廃棄物等の化学物質による食の汚染が大問題になりました。 2000年代半ば頃まではテレビ等で「〇〇ダイエット」「〇〇で血圧予防」 等一般受けを狙い分かりやすく加工された情報が紹介され、消費者が 買いに走るという一方的な配信が繰り返されました。 時代は変わり現代ではインターネットが主流の時代。2000年代後半 からはツイッターなどのSNSが普及し、知識のない素人同然の人たちが わずかな謝礼でいい加減な記事を書き、されが拡散されるように… ■ 食の安全は格段に高まっているが… ある研究によると、この15年は食に対する安全性は格段に高まったと いいます。ところが団塊世代は「天然は体にいい。人工合成物は悪い」 とされた時代のイメージから抜けられず。団塊ジュニアも親が「コーラは 骨が溶ける」などと言って、手作りや天然の食べ物にこだわるのを見て 育ってきました。その感覚が再生産されているのです。 ■ 「健康に良い」商売の裏にあるメッセージ 食の安全が確保されている時代、消費者が求められているのは「自分 で選んでバランスよく栄養を摂る」事。国のお墨付きがあるから体にいい と信じてしまがちなトクホや機能性表示食品ですが、科学的根拠を持って いるわけでは無いので、ご注意を。 ■ 誤った情報を発信するメディアの不勉強 ある週刊誌で「危ない中国食品」として、よく特集を組む中国産の輸入 食品は他国のモノよりも違反率は低いそうです。赤ワインが心疾患予防 に効果ありという説は否定され、二日酔いに聞くウコンは肝機能障害を 引き起こす恐れさえあります。発信しているメディアに情報を検証する力 が不足していると厳しく指摘する科学者や研究家もいます。 ■ 情報を読み解く力が必要 「加工食品や食品添加物を良く食べるようになったら、ガンで亡くなる 日本人が増えた」という説を唱える人がいますが、これは間違い。 科学的にも因果関係は無いそうです。また、「食品添加物が増えたから キレる子供が増えた」などと因果関係があるように説明し、無添加食品 を売る商売が実在しますが、これは典型的なニセ科学商法。そもそも 添加物の摂取量が増えたのか、キレる子供が増えたのかも確認されて いません。 ■ 専門家の責任は? 日本で決定的に足りないのは、科学者による「この情報は間違っている」 という発信。海外では科学者や市民団体、国の機関が組織的に情報を 正す活動をしています。 科学的に妥当な情報が圧倒的に少ないのは確かで、情報メディアや役所 企業が互いに情報提供し、協力、正しい情報を増やしていく取り組みが まず必要になります。食の安全がレベルアップしている事は様々なデータ から言って間違いはありません。 思い込みにとらわれず、おいしさと栄養のバランスを考えてほどほどに 食べるのが、実は健康や持続可能性のある社会にとって一番いいもの。 まずは… 〇自然・天然は安全、人工合成物は危険という思い込みこそが問題。 〇特定の食品を食べるだけでは、健康にも不健康にもならない。 〇健康効果をうたう食品には科学的根拠が薄いものが多い。 〇美味しさと栄養を考えてバランスよく食べる事が大事。
しかし、何といっておいしく、楽しんで食べるのが心身の健康に良さそう ですね♪
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